今朝も昨日ブログ記事にした画家板谷房についてのコメントが2通届きました。
板谷房は帰国するたびに個展を開いていて静岡の開場は松坂屋デパートだった様です。20数年前の話ですが、静岡にお住まいのお世話になった方の家に行くと廊下の目立たない所に、裸婦が足を抱えて座る構図の縦50センチ程の縦長の油絵が掛けてありました。今は息子さんの代に代わり、事務所の片隅でタトゥーに入れられて埃を被っているそうです。記憶に間違いが無ければお持ちの1968年のカタログに図版が掲載されていたかと思います。亡くなった頃はまだ小中学生で私はお会いした事はありませんでしたが帰国の度毎に父は会っていた様で父から話を聞いただけの画家ですが、わが家にとってはとても親しい画家でした。今のように自由に国際電話が掛けられる時代ては無かったので、亡くなった時、パリから電報が届いた様です。母が、ひとり娘さんがパリにいらっしゃると言っていました。日本では著名になる直前に早逝してしまいましたが当時のフランスでの評価を考えると、藤田嗣治の作品を多数所蔵するパリの市立美術館には作品があるかも知れません。最近の研究では藤田の下塗りをしていた画家の何名かは判っているとも聞いています。
板谷房ではなくitaya foussaで検索した方がフランス人作家として(欧米からの情報なので誤った記載もありますが)履歴や海外でのオークションの状況等を知ることが出来ます。藤田同様フランスに帰化したのかも知れません。2、3号のものも多く『タブローの前』ほどの良い作品は流石にありませんが、なかなか知ることの出来なかった板谷自身の初期の作品や藤田の宗教画風のものもオークションに出ていて興味と感慨深いものがあります。良い作品は制度的にフランス政府や現地の美術館が買い上げているのかも知れません。
私からの返信はこちらです。
○○様、コメントありがとうございます。
貴重な情報、グローバルな視野での検索、大変参考になりました。
確かに板谷画伯初期の絵には、藤田画伯の影響が色濃く残っていることを確認できます。
藤田嗣治画集は、何冊か持っていますが、初期の絵からは乳白色の裸婦像で有名になる画風とは似ても似つかない模索中の絵画が沢山あります。
板谷画伯も自信の画風に至るまでには、かなりの悩みと努力を重ねられた様子が分かります。
いずれにしても、この度のコメントに感謝申し上げます。
今後ともよろしくお願いいたします。
他にも福岡県立美術館ホームページからこんな記事もみつけました。
ミーミーラン
が
しました