2023年10月
国営とあって設備も良く、この時期は日本でも恒例行事になったハローウィンのイベントが催されていました。
2年前に訪れた時の記事はこちらです。
しかも、3日前から探している吸血鬼、憎さ倍増。
今まで聞いたことがない画家ですが、伊勢市ご出身のフランスで活躍されている現代絵画画家の絵です。
他にも画家が描いた自画像の絵も数点コレクションしている中、この今村画伯の絵に出合い、どうしてもコレクションにしたくなり落札しました。
タイトル「自画像」 サイズ F3号 1972年制作(1935年生まれですから画家37歳の制作)
写真は出品者の画像からお借りしました。
今村幸生の経歴
今村幸生(1935- )は伊勢市に生まれ、日本とフランスを拠点に活動を続けてきた画家です。今村は中学生の頃から美術や演劇などに興味をいだき、宇治山田高校に入学後に伊勢市在住の洋画家足代義郎(1909-1989)に師事して本格的に絵画制作をはじめます。この頃から今村は、森芳雄ら日本の画家の他、クレー、ポロックら海外の画家にも関心を寄せ、日本の近現代文学やフランス近代の文学・哲学にも傾倒する早熟な少年期を送ります。
足代が教官をつとめていた三重大学教育学部美術科を卒業した1956年から1964年まで、今村は三重県内の中学校で美術教師をつとめながら独立展に出品を始めて頭角をあらわしました。しかし、1962年に誕生間もない長女が事故死したことを契機に画家として生きることを決意し、1964年に教職を辞して渡仏、ヨーロッパと古代エジプト美術に大きな刺激を受けることになります。
帰国後の1966年からは独立展への出品、個展開催など日本での活動を本格化させ、1971年にはコンプレッサーによる圧縮空気を利用して液状の絵具を移動させてフォルムをつくる独自の技法を生み出しました。
1977年暮れに今村は再びパリに渡り、以後現在までパリと伊勢とを拠点とする活動がはじまります。1981年秋頃から今村は具象的要素を極力省いた抽象的要素の強い表現に移行、「ゼノン・飛翔」シリーズなど、人間の欲望を突き抜けた表現を展開します。その後も今村は一つの作風にとどまることなく新しい表現の創造に取り組み、近年は明快な色彩と筆による具象に立ち返った作品を多く制作しています。また、今村は絵画作品だけではなく、1990年代半ば以降は公共空間に設置する大型作品も手がけるなど、常識的な画家の範疇にとどまることなく精力的な活動を続けています。
画家の写真を検索中見つけましたので、掲載させていただきます。
春、5月に訪れた時の記事はこちらです。