5日前に落札した田村孝之介画伯の人形の絵、翌日に届き今日までずっと眺めていたが、どうにも気になるところがある。
額縁から外し、タブローを塗ったらものと鮮やかな色彩が復元するかと思って、塗ってみましたが、茶色い全体と角の分部が違う色彩。
写真の矢印の部分に注意してみると、以前は六角の額縁に納まっており、しかもガラスがはまってなく、たばこのヤニが絵に強く付着していることに気が付きました。



キャンバスはパネルに張り付けています。

最初は、アルカリ電解水クリーーナーを絵に吹き付け、濡れティッシュで拭くと、見事に茶色いヤニが取れてきます。

何度拭ってもなかなか綺麗になりません。次にちょっと荒いが中性洗剤を水で薄め、筆で表面を拭い、水洗い。
少しは綺麗になったが、まだまだ汚れている所と、綺麗な元の色彩が残る部分とに差は明らかです。
次に少し強烈な油汚れ落としの洗剤をスプレーでかけたら、ヤニが見る見る浮き上がり、服のピンク色、襟などの白い色が蘇ってきました。
嬉しくなってちょっとやり過ぎて、一部の油絵具まで溶けて色あせてしまいました。

全体の色は描かれた時の色彩が蘇りましたが、ちょっと不注意でしたか、脱色しすぎた部分もあり、これから暇を見て修復していきたいと考えています。