乳白色の画家として知られ、20世紀前半のパリの画壇で活躍した藤田嗣治(1886~1968年)の未発表の油彩画37点が確認されたと、神奈川県箱根町のポーラ美術館が30日、発表した。
藤田の遺族が保存していた作品で、購入した個人コレクターが今年になり、同館に寄贈した。
ポーラ美術館によると、確認された油彩画は、パリの職人などに扮する子どもたちを厚紙に描いており、56年から58年の作品。素材やテーマが、約15センチ四方のタイル状の画面に描かれた「小さな職人たち」シリーズと似ており、制作年などから同シリーズの原型とみられるという。
同美術館の学芸員内呂博之さんは「藤田がアトリエに飾るために描いた『小さな職人たち』シリーズと同様に、とても個人的な作品で本質が表れていると思う。鮮やかな色使いが特徴的だ」と話している。
初期の作品など新たに収蔵した藤田の作品とあわせ、同美術館で開催中の「レオナール・フジタ 私のパリ、私のアトリエ」展で来月6日から公開される。
藤田の遺族が保存していた作品で、購入した個人コレクターが今年になり、同館に寄贈した。
ポーラ美術館によると、確認された油彩画は、パリの職人などに扮する子どもたちを厚紙に描いており、56年から58年の作品。素材やテーマが、約15センチ四方のタイル状の画面に描かれた「小さな職人たち」シリーズと似ており、制作年などから同シリーズの原型とみられるという。
同美術館の学芸員内呂博之さんは「藤田がアトリエに飾るために描いた『小さな職人たち』シリーズと同様に、とても個人的な作品で本質が表れていると思う。鮮やかな色使いが特徴的だ」と話している。
初期の作品など新たに収蔵した藤田の作品とあわせ、同美術館で開催中の「レオナール・フジタ 私のパリ、私のアトリエ」展で来月6日から公開される。