
只今、制作中(51)パルマ・イル・ヴェッキオ作「フローラ」ご覧の状況で完成まであと一歩。
今日はこの作品の解説めいたものを記事にします。
ヴェネツィア派の画家パルマ・イル・ヴェッキオの『女の肖像』です。
彼はこの作品に見られるような豊満な女性像を何点も描いています。
こちら花を手にしているところから『フローラ』とも呼ばれています。
上の写真は、ティツィアーノの初期の代表作で、
「フローラ」を描いた絵画の中で最も有名なものの一つです。
豊饒の女神にふさわしく豊かな量感と穏やかな表情の女性像です。
右手に持つ花は彼女が「花の女神」であることを示しています。
彼はこの作品に見られるような豊満な女性像を何点も描いています。
こちら花を手にしているところから『フローラ』とも呼ばれています。

上の写真は、ティツィアーノの初期の代表作で、
「フローラ」を描いた絵画の中で最も有名なものの一つです。
豊饒の女神にふさわしく豊かな量感と穏やかな表情の女性像です。
右手に持つ花は彼女が「花の女神」であることを示しています。

上の写真は、レオナルド晩年の愛弟子メルツィの作品です。
かすかに微笑むフローラの表情に師匠の影響を強く感じます。
花の女神を描いた作品としてはあまりに静謐で、どこか神秘的なものを感じます。
これまで見てきた「フローラ」たちに共通する点があります。
彼女たちはいずれも胸を露わにした姿で描かれていることです。
彼女たちはいずれも胸を露わにした姿で描かれていることです。
この胸を露わにしたポーズはモデルがコルティジャーナと呼ばれた高級娼婦であることを暗示しています。
当時「フローラ」はコルティジャーナの源氏名としても多い名前でした。春の女神の持つ官能性が春をひさぐ女たちに重ねあわされたものが、これらの「フローラ」であるといえるでしょう。