泰西名画模写画とオリジナル絵画、コレクションの作品紹介

10年以上続けてきたヤフーブログから移行してきました。 画家になりたいという、若い頃からの夢をかなえたくて、独学で模写から勉強しています。 また、好きな人物画を主に、有名無名を問わず気に入った絵画収集にも努めています。 他にも日々お出かけの日常などを紹介しています。

2009年07月

只今、制作中(52)「フローラ」

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只今、制作中(51)パルマ・イル・ヴェッキオ作「フローラ」ご覧の状況で完成まであと一歩。
今日はこの作品の解説めいたものを記事にします。

ヴェネツィア派の画家パルマ・イル・ヴェッキオの『女の肖像』です。
彼はこの作品に見られるような豊満な女性像を何点も描いています。
こちら花を手にしているところから『フローラ』とも呼ばれています。

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上の写真は、ティツィアーノの初期の代表作で、
「フローラ」を描いた絵画の中で最も有名なものの一つです。
豊饒の女神にふさわしく豊かな量感と穏やかな表情の女性像です。
右手に持つ花は彼女が「花の女神」であることを示しています。

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上の写真は、レオナルド晩年の愛弟子メルツィの作品です。
かすかに微笑むフローラの表情に師匠の影響を強く感じます。
花の女神を描いた作品としてはあまりに静謐で、どこか神秘的なものを感じます。


これまで見てきた「フローラ」たちに共通する点があります。
彼女たちはいずれも胸を露わにした姿で描かれていることです。

この胸を露わにしたポーズはモデルがコルティジャーナと呼ばれた高級娼婦であることを暗示しています。

当時「フローラ」はコルティジャーナの源氏名としても多い名前でした。春の女神の持つ官能性が春をひさぐ女たちに重ねあわされたものが、これらの「フローラ」であるといえるでしょう。

只今、制作中(51)「彫刻」

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今日午後から描きだしたクリムト作「彫刻」の模写画、ここまで出来上がりました。

完成まで半分位まで来たでしょうか。

この絵は1889年作、紙に鉛筆、水彩、金彩を使って描かれており、サイズは44cm×30cmですが、

私は51.5cm×36.3cmサイズのパネル板に下地を塗って描いております。

ハイビスカス開花Ⅱ

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以前にも今年初めてのハイビスカスの開花を記事にしましたが、
(  http://blogs.yahoo.co.jp/atoriemimiran/38946582.html )

今日開花したハイビスカス、最初は「アア^、咲いたか」って感じでしたが、

花の前を通るたびに「私をブログ記事に載せてよ。こんなに綺麗に咲いたのだから」

と言ってるようで、今カメラで撮影してきました。

今日こちら尾張地区は、午前中日も射していましたが今は曇り。夕方にはまた雨の予報です。

蒸し暑く過ごしにくい時期ですが、この花を見ていると情熱的な鮮やかさに、

「やる気モード」に火がつきます。

それでは、昨日の続きの絵を描きにかかります。

只今、制作中(50)「彫刻」

こちらも今年5月7日以来長い間、下絵の段階から手をつけず、ほっておいた絵ですが、今日は少し手を加えてみました。

こちらの絵は、グスタフ・クリムトが若いころ「彫刻の寓意のための構想習作」として描かれたものです。

「彫刻」のお手本
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こちらが只今、制作中の現状です。
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只今、制作中(49)「シモネッタの肖像」

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長いこと手付かずでほっておいた「シモネッタの肖像」。ブログ記事を見返してみれば5月23日以来、まったく描いてなかった。
その日の記事 http://blogs.yahoo.co.jp/atoriemimiran/38779597.html

今日午後から気分転換にこの「シモネッタの肖像」模写画の再度塗りこみにかかった。色を塗り重ねていくうちに滑らかな表面になり、色彩も落ち着いてきた感じ。

最後に宝石や白いヒダ模様などの細部を完成させれば、ほぼこの模写も完成なのではないでしょうか。

藤田嗣治「幻の名画」寄託

藤田嗣治“幻の名画”寄託 「横臥裸婦」など愛知県美術館に
2009年7月1日 朝刊

愛知県美術館に寄託された、藤田嗣治の「横臥裸婦」

http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/images/PK2009070102100037_size0.jpg

1968(昭和43)年の追悼展を最後に、所在が不明だった画家藤田嗣治(つぐはる)(1886~1968年)の“幻の名画”とされる「横臥(おうが)裸婦」(油彩・麻布)や未公開の水彩画など計4点が30日、愛知県在住の収集家から同県美術館(名古屋市東区)に寄託された。

 美術市場に出回る藤田作品は少ないとされ、4点まとまっての寄託はまれ。同館では、時期は未定ながら展示コーナーを設け公開する考え。今回の寄託で、同館が収蔵する藤田作品は8点になる。

 「横臥裸婦」は、藤田がパリで活躍していた1931年に描かれた60号(約80×130センチ)の作品。日本画の技法を取り入れた「乳白色の肌」の裸婦像で絶賛を浴びた藤田らしい作品で、シーツに横たわる女性を描いている。

 関係者によると、藤田が死去した68年の秋、名古屋などで開かれた追悼展「パリのフジタ展」出品を最後に専門家の間でも所在が知られていなかった。旧財閥・三井家の所蔵だったとされ、その後名古屋市内の個人が秘蔵。それを収集家が近年入手したという。

 もう一つの油彩画はパリ再訪時期の40年に描いた「リラの花(春)」。色彩感覚豊かな藤田の一面を物語る作品。

 水彩画は2点。中南米旅行中の33年に描いた「メキシコの人」と、35年の旧満州(中国東北部)旅行の際に描いた「新京の女」で、どちらも未公開作とみられる。

 本紙の取材に、収集家は「個人では保管しきれず、寄託先を探していたところ、(同美術館が)受け入れに熱心だった」と話した。入手価格は明らかにしていない。

 <藤田嗣治作品に詳しい林洋子京都造形芸術大准教授の話> 名古屋とその周辺には、個人がかなりの数の藤田作品を持っていると踏んでいたが、その一端が現れた感じだ。これが呼び水となって、世に出る作品が増えるといい。今回の4点はいずれも優れた作品で、藤田の多様性と軌跡をバランスよく物語るコレクションだと思う。

 <藤田嗣治(ふじた・つぐはる)> 1920年代を中心にパリで花開いたエコール・ド・パリを代表する画家。東京美術学校卒業後の13年に渡仏。日本画と油絵の技法を融合した独自の画風を築いた。第2次世界大戦後、フランスの国籍を取得した。

藤田嗣治は、私の好きな画家の一人で関連記事は
     http://blogs.yahoo.co.jp/atoriemimiran/37234181.html

にもありますので、ご興味のある方はご覧ください。
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