泰西名画模写画とオリジナル絵画、コレクションの作品紹介

10年以上続けてきたヤフーブログから移行してきました。 画家になりたいという、若い頃からの夢をかなえたくて、独学で模写から勉強しています。 また、好きな人物画を主に、有名無名を問わず気に入った絵画収集にも努めています。 他にも日々お出かけの日常などを紹介しています。

2009年03月

モナ・リザを描き終えて

只今、モナ・リザの模写画の完成です。ひとまずここで筆を置きます。
今まで、この制作過程でご覧いただいていたブロガーの皆様、大変お待たせいたしました。

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今回、モナ・リザ(ラ・ジョコンダ)を模写するのには、随分沢山の書物、画集を参考にしてきました。
こんな中から、気になった文章、参考書類を記事にして終りにしたいと思います。

「優れた画家は描くための主要な主題を2つ持っている。人間と、その人間の魂の意志だ。」
レオナルド・ダ・ヴィンチはこう述べている。

彼の描いた「モナ・リザ」は、長い間このテーゼを表現してきたものと見なされてきた。
伝説と化してしまったこの謎の人物のたたえる微笑ほど有名なものはない。「人を美しく見させるもののうちで、人々を立ち止まらせるものは、高価な装飾品よりも、何といっても顔である。」と。鋭い観察力でレオナルドは述べている。

モデルは誰か?

モデルははっきりと分かっていない。それは実在したのか?それとも理想の肖像なのか?
完成後も画家がこの作品を所有していたという事実は、この作品が注文されたものではなかったことを示唆しているように思われる。

1)ジョコンダ夫人説
現在の定説。フランスやイタリアでは「ジョコンダ=Gioconda」というのが一般的な呼び名。「モナ・リザ=Monna Lisa=リザ夫人」リザはジョコンダ夫人の名前エリザベータの愛称です。

ジョコンダ夫人は、フィレンツェの貴族フランチェスコ・ジョコンドの妻エリザベータ・ジョコンダ(女性なのでジョコンダになる)。絵の制作当時、子供を亡くしたと言われ「モナ・リザ」のモデルが喪服らしきものを着ている裏付けになる。

2)イザベラ・デスケ説
ダ・ヴィンチがその下絵だけを残して完成させなかったマントヴァ公妃イザベラ・デスケの肖像画だという説は、彼女の横顔が描かれたデッサンが、服装や髪形、顔全体の雰囲気が似ている。しかも鼻やあごの位置が「モナ・リザ」と一致する。

ダ・ヴィンチはイザベラの肖像画を描くにあたりデッサンを4枚描いたそうだが、現存しているのは、横顔1枚のみ。「モナ・リザ」と同じ、正面姿勢のものが発見されれば、真相に近付けるかもしれない。

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3)ダ・ヴィンチ本人説
1986年にアメリカの研究者がおもしろい発表をした。コンピューターで「モナ・リザ」の画像を左右反転し、それをダ・ヴィンチ晩年の自画像に重ねると、髪の生えぎわ、目、鼻、口など顔のつくりが一致する。

ひょっとすると、ダ・ヴィンチは自分自身を描いたのではないか。そんな説が浮上した。
ただ、画家は自分に似た顔を描く、ということはダ・ヴィンチの持論であり、自然と
顔が似てしまったことも説明できる。

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4)母カテリーナ説
フロイトは、ダ・ヴィンチが「モナ・リザ」に固執したのは、彼女の微笑が、ダ・ヴィンチの幼少期をよび醒ましたからだと言う。この「記憶」とは、母親であるとしている。

ダ・ヴィンチは幼い頃に実母カテリーナ(ダ・ヴィンチの産みの親。ダ・ヴィンチの父ピエロとは結婚せず、出産後、別の男性と結婚し、ヴィンチ村で過ごす。晩年、ダ・ヴィンチに引き取られ、母と子の時間を取り戻したと言われる)と離別しており、そのことが絵にも影響しているのだということだ。

同時に、「モナ・リザ」」以降に描かれたとされる「聖アンナと聖母子」、「洗礼者聖ヨハネ」にもこの微笑が見られると言う。

ちなみにこの3作品は、ダ・ヴィンチが最後まで手放さなかった絵でもある。

最後に、心からレオナルド・ダ・ヴィンチ先生ありがとうの感謝の気持ちを込めて、彼の素敵な自画像を掲載いたします。

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参考書籍  西洋絵画の巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチ(小学館)
        世界美術大全集イタリア・ルネッサンス2(小学館)
        モナ・リザの微笑(株式会社求龍堂)
        西洋絵画の読み方1(株式会社創元社)
        ダ・ヴィンチの暗号を解読する(株式会社日本文芸社)
        万能の天才レオナルド・ダ・ヴィンチ(株式会社ランダムハウス講談社)
        レオナルド・ダ・ヴィンチ(株式会社大月書店)
        もっと知りたいレオナルド・ダ・ヴィンチ(株式会社日本美術)
        ダ・ヴィンチの暗号(株式会社宝島社)

モナ・リザの模写画

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ひとまずここで、筆を置くことにしました。

レオナルド・ダ・ヴィンチ作「モナ・リザ(ラ・ジョコンダ)」の模写画。

サイズは89.5cm×59cmの製図板に直接描きました。

本画は77cm×55cmで、ケヤキの板に描かれているから、少々大きいがほぼ原寸サイズです。

額に納まっておりませんが本日、ミーミーラン美術館入りです。

只今、制作中(24)「モナ・リザ」

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<モナ・リザ>の模写画、間もなく完成のめどが見えてきました。

今日現在の制作状況です。

最近は早朝4時とか5時に目が覚めてしまい、コーヒーを入れて、ブログをチェックの後、

制作に取り掛かっております。

出来ることなら、今月中に完成させてみたい。こんな願望で何とかガンバル状態です。

只今、制作中(23)「モナ・リザ」

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昨日から学校が春休みに入り、新入学が始まるまでの約2週間私はお休み状態。

昨日はテレビでWBC野球観戦の為、昼間からアルコールが入り、絵を描かなかったが、今日は朝からモナ・リザの模写画に取りかかり、ご覧のように8割位は出来あがりました。

絵具が乾くのを待ち、細部の塗り重ねと、全体の調子をまとめればミーミーラン美術館入りになります。

その時また、記事アップいたします。

カトレアの開花

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今日は、名古屋地方も桜の開花予報が出されました。本当に温かい春の陽気で各種の花々が、目を楽しませてくれる今日この頃です。

3週間前に洋ランの記事を書いてから洋ランの記事、ご無沙汰してましたが、今日やっと室内温室のカトレアが見事に5つの花弁を全部開いてくれました。

カトレア独特のいい香りが、アトリエにしている部屋の南窓の温室から漂ってきて、とても良い気持、WBCキューバ戦、幸いにも9回の表、4対0で勝っております。

優勝目ぜしてガンバレ。イチロが3塁打のヒットだ。パチパチ。

只今、日本時間午後3時36分、5対0で日本が勝ちました。次は明日の韓国戦、ガンバッテくれ。

モナ・リザの模写技法

今回の「モナ・リザ」模写に関しては、今までになく資料本が豊富なので、単に画集から模写だけするのと異なり、手元には今も8冊の「モナ・リザ」に関する本を置いて、参考にしながら描いております。

その第一が描き方のスフマート技法です。参考文章を下記に掲載いたします。

★<モナ・リザ>には、ほとんど線の描写が見られない。実際、私たちはものの形や色を光による明暗で見分けている。

そのためレオナルドは、すべてを光と影の微妙なニュアンスで表現し、輪郭線をぼかした。
これが彼が開発したスフマート(イタリア語でぼやけたという意味)の技法だ。

グラッシュ(透明な顔料)を何度も薄く塗り重ねることで、この効果が得られる。

スフマートは、<モナ・リザ>の神秘的な雰囲気を、いっそう高めている。★

さらに関連した記事

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そして、かなり精巧に描かれた模写画<付柱のあるモナ・リザ>作者不詳であるが、レオナルドが描て間もないころに描かれた模写画のようで、もともと左右に柱があったようだ。

今ある<モナ・リザ>は当初のものより左右が7cmほど小さくなって、この柱が見られないが、この痕跡は人物と風景をさえぎる横柱の上に黒く柱の根元が描かれていることでも分かります。
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同じく、ラファエロが<モナ・リザ>を模写デッサンしたと言われている<ある婦人の半身像>にもはっきりと円柱の柱が描かれています。
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そして、頭の上にかぶっている薄いスカーフのような布が、どんなシワで髪の毛にかぶさっているのかを知るカギが下の版画でよく分かりました。画集の写真ではどれも暗くて黒く、最も分かりにくい部分。

本画の見えるままに彫った都合上、版画のため印刷で左右が反対になってしまったが、非常に分かりやすい貴重な資料です。
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只今、制作中(22)「モナ・リザ」

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「モナ・リサ」の模写画、今日は皮膚の部分を加筆しました。明るい部分はかなりの厚塗り、まだまだ10回くらいは塗り重ねないとより本物感は出来てこないと思います。

ところで、昨日「おっぱい寺」を拝観したご利益でしょうか?<モナ・リザ>には多数のコピーが存在し、なかには彼女を裸にした<裸のモナ・リザ>があることを記事にしました。
この<裸のモナ・リザ>の写真が2点見つかりました。チョット興味があるから掲載いたします。

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1515年頃制作<裸のモナ・リザ> 作者不詳 エルミタージュ美術館所蔵

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これも1515年頃制作<裸のモナ・リザ> 作者サライ? 

おっぱいのお寺

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今朝、あるブロガーさんから田縣神社の近くに「おっぱいの観音様のお寺があるよ」と声をかけていただき、おっぱい好きのミーミーランは場所をチェック、田縣神社のお祭り開始時間には、まだ早かったので、先に小牧山の麓にある間々観音を訪れました。

間々とママをかけ合わせたのか良く解らないが、とにかく境内へ、子供連れの若夫婦や若い女性たちが何人かお参りしてらっしゃる。

不純な私には、何となく居心地が悪いような・・・。とにかく取材してきました。

ここ間々観音様の由来を調べてみたら、下記のように記してありました。


間々観音(ままかんのん)または間々乳観音(ままちちかんのん)は、愛知県小牧市にある浄土宗の寺院。正式な寺号は「龍音寺」(りゅうおんじ)で、山号は飛車山である。

尾張三十三観音の第二十四番札所であり、かつ尾張西国三十三観音の第五番札所でもある。本尊の千手観音像には授乳の願いに御利益があるとされていて、日本唯一の"お乳のお寺"として有名である。

創建は1492年(明応元年、永正年間の説もあり)。元々小牧山にあったが、織田信長の命令によって現在地に移されたとされている。

「尾張の国には、けったいなお祭りやお寺があるんですね~。」と思われそうなレポートでした。

天下の奇祭「豊年祭」

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尾張の国、愛知県小牧市の田縣神社「天下の奇祭 豊年祭」に行ってきました。

長年近くに住んでいながら、TVニュースで見たことはあるものの、生でこの祭りを見たことがなかった私ですが、今年は日曜日に重なり、しかも好天気。

ブログ仲間の皆さまにお伝えしなければと使命感もあって、取材に行ってきたんですよ。

問題の神輿(?)の起点が田懸神社から少し離れた小山にある熊野社。外国からの参拝者、見学者も多く、日本語と英語でアナウンスが流れる。

陰湿感はまったくなく、明るく陽気なお祭りのパレード。先頭は天狗さんの行進に始り、最後のチョット可愛い珍物までの沿道行進、流れの順にスナップ写真を記載いたしました。

この「豊年祭」の起源については下記のように説明されております。

毎年3月15日に執り行われる田県神社の奇祭「豊年祭」は、厄男達に担がれる男性器を模った木彫りの「大男茎形」おおおわせがた を作り始める3月3日の神事「斧入れ祭り」から始まる。

材料は長野県で切り出した木曽ヒノキの丸太で、長さ2.7m・直径70cm・重さ約300kgで、10日間ほど掛けて境内の作業場で彫り上げられます。

祭りの起源は神社が創建された弥生時代とも云われるが定かではない、神代の昔に豊年の神・御歳神みとしのかみの怒りを解くため、男茎形を作って供え豊作を祈願したのではと考えられ、その頃五穀豊穣を祈る民俗信仰の素朴な祭りが全国にあり、それが古代日本の男根信仰として今に残る民族思想に基ずく祭りである。

性に対するタブー意識が強かった時代には、細々と控えめに続けられ、五人衆も仮面で顔を隠して参加したとか。

時代と共に豊年祭の受け止め方も変わり、今では恋愛・子宝・安産等に後利益があるとして若いカップルを中心に老若男女を問わず参拝する姿を見掛ける。

只今、制作中(21)「モナ・リザ」

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今回のモナ・リザの模写画(一番上の写真)もここまで進んでまいりました。

この模写を制作するに一番困ったことは、全体が黒ずんだ写真がほとんどで、衣類のしわや本当の色彩、特に影で輪郭がハッキリ解らない絵の下部、袖上の衣類のしわ、髪の毛のウエーブなどなど。

鮮明でない部分を確かめるため、現在も8冊の画集や出版物を机に置き「モナ・リザ」に関する写真を全部見ながら制作しております。

こんな中に面白いエピソードがあるので、紹介したいと思います。

「もっと知りたいレオナルド・ダ・ヴィンチ」(株式会社東京美術出版)より
<モナ・リザ>を巡る謎・・・多数のコピーと題して下記の内容が私の興味を引いた。

原文のまま記載いたします。
<モナ・リザ>にはまた、パロディも含め、数多くのコピーが存在する。その数は70点を超えるといわれている。

そのなかには、彼女を裸体にした<裸のモナ・リザ>(作者不詳、一説にはサライ作とも)や、ひげをつけたダリのパロディ(上から2番目の写真)などもある。

もちろんそのすべてを比較することはできないが、似て非なるものが多いなかで、いくつかは非常によく出来た作品もある。

たとえば、プラド美術館(上から3番目の写真)、ヴァーノン・コレクション(最下部の写真)、ワルター美術館に所蔵されているものだ。

とくに、プラド美術館の作品は、コピーとしてはみごとな出来栄えである。しかしコピーはあくまでもコピーであり、本物の<モナ・リザ>の気品には及ぶべくもない。

もうすぐ我がミーミーラン美術館にも、この<モナ・リザ>が所蔵されますが、もう少し時間がかかります。
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