昨日手に入れた中島義行画伯の絵の修復作業に入ります。
今日の午後も乾燥した日なので、早速にこの絵の修復をしたいと思います。
1975年制作ですから41年経過、古い絵ですが額縁から外すと絵具の匂いが部屋中に立ち込みます。
今の油絵具はあまり匂いが強くないですが、この匂いを嗅ぐと若い頃の画家志望の時代を思い出します。
昨日軽く絵の表面を洗浄した後ですが、今日は更に亀裂が大きくなり、絵具か大きく剥離した場所が増えてきました。
せっかくのお宝が台無しになるのでは?という心配を他所に、まずタブロー液で全体を塗り、剥離した部分は多めに液を流して定着させ、これ以上剥離しないことを願っての作業です。
松脂の匂いが部屋中に充満して、頭が痛くなるので換気、今日はこれで様子を見ます。
絵にツヤが戻って、描かれた当時の色彩が少し戻ってきました。
画家がスペインへ留学して描かれた絵ですが、日本製に比べるとキャンバスも良くないし、絵具の質もあまり良いものと思えません。
今日の画像をもう一度ご覧ください。自然光線の状態も良く、現物に近い色彩です。
そして問題の剥離部分です。大きくは6カ所、かなりひどい状態です。
Aの部分
Bの部分
Cの部分
Dの部分
Eの部分
Fの部分
専門家の修復師に頼むと大変高額の様です。偽修復師のミーミーランがこれから我流修復に向かいます。
全治するかどうか?機会を見ながら記事アップしたいと思います。