なるべく忠実に模写しようと思い、ルーブル美術館へ飛んでいきたいところですが、あいにく無理な話。
今はガラスケースで保護され、到底近くで本物を見ながらの模写など許されるはずがない。
参考に出来るのはTASCHEN社出版の「レオナルド・ダ・ヴィンチ全絵画作品・素描集」、ここにこんな文章が書かれている。
「裏であり継ぐされ、補強されている中央左のひびはべつとして、この絵は精巧に修復されている。ポプラ材の薄い板でできたこの絵は、縁の周辺には何も描かれていないことが分かる。これは、左右数センチを切り取られてと言う現在でも受け入れられている説と矛盾する。
薄い層で何層にも塗り重ねられおり、時間をかけて制作されてことが分かる。この繊細な絵具の施し方は、レオナルドの絵画作品の中でも最も優れたものの1枚である。
原色剤を多く含む透明な釉薬は、黄色味を帯たニスによって高められる効果と相俟って、非常に柔らかな変化を生み出している。
しかし、このニスは、特に絵の上部4分の1に顕著に見られるように、衣装と空の色にひずみを生じさせている。
ここでは小さな損傷部分と年月を経るにつれて見られる黒ずみがない部分から、後に青色を帯びた加筆がなされたことが分かる。ペンティメント(重ね塗り以前の形象)が指の辺りに何か所も見られ、ここにも加筆された可能性がある。・・・」
薄い層で何層にも塗り重ねられおり、時間をかけて制作されてことが分かる。この繊細な絵具の施し方は、レオナルドの絵画作品の中でも最も優れたものの1枚である。
原色剤を多く含む透明な釉薬は、黄色味を帯たニスによって高められる効果と相俟って、非常に柔らかな変化を生み出している。
しかし、このニスは、特に絵の上部4分の1に顕著に見られるように、衣装と空の色にひずみを生じさせている。
ここでは小さな損傷部分と年月を経るにつれて見られる黒ずみがない部分から、後に青色を帯びた加筆がなされたことが分かる。ペンティメント(重ね塗り以前の形象)が指の辺りに何か所も見られ、ここにも加筆された可能性がある。・・・」
と原文を翻訳する難しさのせいか、ところどころ文章が解せないところがありましたが、今回こんな参考資料も踏まえて、ペンティングオイルで絵具を良く溶き、薄塗で今日はここまで仕上げました。

