今回図書館から借りている「レオナルド・ダ・ヴィンチ全絵画作品・素描集」の中から「モナ・リザ」の解説部分に、こんな文章がある。
モナ・リザ(ラ・ジョコンダ)1503~1506年及びそれ以降(1510年?)
ポプラ材に油彩、77×53cm
裏であり継ぎされ、補強されている中央左のひびは別として、この絵は精巧に修復されている。ポプラ材の薄い板でできたこの絵は、縁の周辺には何も描かれていないことが分かる。これは、左右数センチを切り取られたという現在でも受け入れられている説とは矛盾する。薄い層で何層にも絵具が塗り重ねられており、時間をかけて制作されたことが分かる。この繊細な絵具の施し方は、レオナルドの絵画作品の中でも最も優れたものの1枚である。この繊細な絵具の施し方は、レオナルドの絵画作品の中でも最も優れたものの1枚である。展色材を多く含む透明な釉薬は、黄色身を帯びたニスによって高められている効果と相俟って、非常に柔らかな変化を生み出している。しかし、このニスは、特に絵の上部4分の1に顕著に見られるように、衣装と空の色にひずみを生じさせている。ここには小さな損傷部分と年月を帯びた加筆がされていたことが分かる。ペンティメント(重ね塗り以前の形態)が指の辺りに何か所も見られ、ここにも加筆された可能性がある。
ポプラ材に油彩、77×53cm
裏であり継ぎされ、補強されている中央左のひびは別として、この絵は精巧に修復されている。ポプラ材の薄い板でできたこの絵は、縁の周辺には何も描かれていないことが分かる。これは、左右数センチを切り取られたという現在でも受け入れられている説とは矛盾する。薄い層で何層にも絵具が塗り重ねられており、時間をかけて制作されたことが分かる。この繊細な絵具の施し方は、レオナルドの絵画作品の中でも最も優れたものの1枚である。この繊細な絵具の施し方は、レオナルドの絵画作品の中でも最も優れたものの1枚である。展色材を多く含む透明な釉薬は、黄色身を帯びたニスによって高められている効果と相俟って、非常に柔らかな変化を生み出している。しかし、このニスは、特に絵の上部4分の1に顕著に見られるように、衣装と空の色にひずみを生じさせている。ここには小さな損傷部分と年月を帯びた加筆がされていたことが分かる。ペンティメント(重ね塗り以前の形態)が指の辺りに何か所も見られ、ここにも加筆された可能性がある。
今回、「モナ・リザ」の模写画を再再度試みるに当たり、細かな亀裂部分も再現してみようと下絵を描いている最中ですが、この文章は大変参考になっております。
