昨日ブログ記事にしたピカソの父、ホセ・ルイス・ブラスコは、長身痩躯の色白で、その風貌や好みのために友人からは「イギリス人」と呼ばれていた。
母マリア・ピカソ・ロベスはホセとは対照的に、小柄で黒い瞳、浅黒い肌という典型的なアンダルシア人の容貌をしており、パブロにもそれは受け継がれた。
母のスケッチ 1895、1896年(ピカソ14、15歳頃)
下の絵に書かれた文字Mi primer intento de acuarela(ぼくの初めての水彩の試み)と読める。
下の絵に書かれた文字Mi primer intento de acuarela(ぼくの初めての水彩の試み)と読める。


母の肖像が父や妹に比べて少ないのは、家事で忙しくてポーズをとる暇がなかったためだと思われる。
バルセロナ・ピカソ美術館が所蔵する膨大なデッサンの大部分は、母が大切に保存しておいたものである。
ピカソの三つ年下の妹ローラもお気に入りの、また日常的にポーズしてくれる唯一の若い女性モデルだった。
<文面は執筆者大高保二郎氏のまま掲載しております。>
人形を持って座るローラ 1895年(ピカソ 14歳)

画家の妹ローラの2点の習作 1897年頃

画家の妹ローラ 1898年

画家の妹ローラ 1899年


画家の妹ローラほかのスケッチ 1900年
