今日は私にとっての重大人物、画家の板谷房画伯を紹介いたします。

こうも長く忘れていたことを反省するとともに、今更のように42年前、画伯と一対一でお目にかかったことを新鮮に思い出します。

まだ17歳だった私が、名古屋の松坂屋の画廊で個展をなさってた板谷画伯に、偶然お目にかかったのは、とてつもなく緻密で繊細な画伯の絵に見惚れたから。

どの絵にも釘付けになったように見入っている私に、ソファーに一人かけておられた画伯から声をかけられました。

思いがけなく声をかけられた驚きと、画集を手渡された嬉しさ、おまけに画集にサインまで頂戴しました。

そしてひと言「君は良い目をしてるね。画家になる目をしてるよ。頑張りなさい。」と、今でもこのひと言は耳を離れません。

頂戴した画集を見ると、「1923年生まれ。小倉師範学校を経て東京美術学校に学び、1953年パリに渡り現在に至る。」と記してある。

生きておられらば、御年87歳か? 渡仏の翌年1954年にギャラリー・セーヌにて藤田嗣治氏他と猫展を開催。

渡仏後すぐにフランス各展覧会に出品、1964年にはフランス官展で金賞を受賞と華々しい御活躍ぶりでした。

穏やかな笑みの板谷画伯

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板谷画伯から直接頂いた画集のサイン

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「平和のための宴」 キャンバス F60号

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「ミニ・ジュープの少女」 キャンバス F15号

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「ロープの少女」 キャンバス F15号

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「デジュネー」 キャンバス P15号

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上の絵を当時水彩で模写しました。他に、もう1点大きな絵を模写しましたが、カナダから来てた宣教師のお婆ちゃまのお気に入りで、送別の記念にあげてしまいました。

そして、これは今も手元に保存している3号ほどの小さな絵です。
1969年の記載がありますから、私18歳の時の絵です。

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