ラファエロ作「小椅子の聖母」、原寸は直径71cmの板絵ですが、私は直径30cmの麻キャンバスに描きました。
とりあえずここらで完成とさせていただきます。
この絵に関しての記事を添えておきます。
フィレンツェからローマに招聘されたラファエロは、30代の入って円熟期を迎え、サンピエトロ大聖堂の建築主任を務めるなど多忙を極めていた。
多くの注文に応えるために、工房の弟子に下絵を任せていると酷評する者もいたが、「小椅子の聖母」は、画家自ら描き、そんな酷評を一掃した傑作である。
聖母はイエスを膝の上に抱き、本来は無理なポーズをしているが、円形の画面の曲線に沿うように描かれたその姿に不自然さはない。
左右には洗礼者ヨハネと小椅子を配し、巧みに絵画空間を構築している。
トンドと呼ばれるこの円形画は、「円は無限の宇宙を表す」と考える新プラトン主義を背景に、ルネサンス期に流行した。
レオナルド・ダ・ヴィンチの安定感ある三角形の構図とぼかしの技法や、ミケランジェロの力強い肉体表現などを取り入れ、親しみのある、まるで肖像画のような聖母子像を江木多ラファエロ。
本作は「聖母子の画家」と異名をとるラファエロの最もバランスのとれたトンドである。
とりあえずここらで完成とさせていただきます。
この絵に関しての記事を添えておきます。
フィレンツェからローマに招聘されたラファエロは、30代の入って円熟期を迎え、サンピエトロ大聖堂の建築主任を務めるなど多忙を極めていた。
多くの注文に応えるために、工房の弟子に下絵を任せていると酷評する者もいたが、「小椅子の聖母」は、画家自ら描き、そんな酷評を一掃した傑作である。
聖母はイエスを膝の上に抱き、本来は無理なポーズをしているが、円形の画面の曲線に沿うように描かれたその姿に不自然さはない。
左右には洗礼者ヨハネと小椅子を配し、巧みに絵画空間を構築している。
トンドと呼ばれるこの円形画は、「円は無限の宇宙を表す」と考える新プラトン主義を背景に、ルネサンス期に流行した。
レオナルド・ダ・ヴィンチの安定感ある三角形の構図とぼかしの技法や、ミケランジェロの力強い肉体表現などを取り入れ、親しみのある、まるで肖像画のような聖母子像を江木多ラファエロ。
本作は「聖母子の画家」と異名をとるラファエロの最もバランスのとれたトンドである。