今日はほとんどの時間、ボッティチェリ作「シモネッタの肖像」を描いてました。現在の状況はご覧の通りで、
70%位の出来でしょうか。

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ところで、このシモネッタにまつわる話題が、書籍にいろいろ書いてあるので参考までに記事にします。

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「美しきシモネッタ」ジュルアーノ・メディチの恋人で、詩人ポリツィアーノにも謳われた絶世の美女。マルコ・ヴェスプッチの妻。日本にあるただ一つのボッテキチェリの絵。東京・丸紅株式会社蔵と「ボッティチェリの都フィレンツェ」(佐藤幸三著)に紹介されている。

一方、作品所蔵の丸紅の作品紹介では下記のように紹介されている。

この作品のモデルと伝えられるシモネッタ・ヴェスプッチは1475年にロレンツォ・ディ・メディチ主催の「大騎馬試合」で美の女王に選ばれた絶世の美女で、同試合の勝利者となったロレンツォの弟ジュリアーノの恋人と噂されましたが、胸の病で1476年に22歳の若さで夭折しました。彼女の美しさと、ジュリアーノとの恋物語はポリツィアーノやボッティチェリやピエロ・ディ・コシモなど多くの詩人や画家の想像力を刺激しました。ボッティチェリの傑作「春」や「ヴィーナスの誕生」も彼女をモデルにしているといわれています。

いずれにしても綺麗なものは「綺麗」で作品を眺めてみたいものだが、きっと誰の目にも触れず、どこかの金庫の中で拉致されていることでしょう。

名画は人の目に触れて幸せというもの、調べて見ればこの丸紅さん、1974年にパレスアート社という美術専門に扱う子会社を設立、エコール・ド・パリ、印象派の作品を数多く収集したそうだが、1979年の第2オイルショックで、そのほとんどを清算してしまったそうです。

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この絵も少し面影が違いますが、ボッティチェリ作のシモネッタの肖像です。ただし、今では違うモデルだという説も称えられているが、どちらか決め手はない。フィレンツェ、パラティーナ美術館蔵。

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この絵もやはり「シモネッタ」 ボッティチェリはシモネッタの肖像を2~3点描いたという。この絵はボッティチェリの下絵をもとに弟子たちが描いたといわれている。フランクフルト、シュテーデル美術館蔵。

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こちらは「シモメッタ・ヴェスプッチ」 オリエント風の雰囲気をたたえた絵で、かつてはクレオパトラの肖像といわれたこともあるが、ヴェスプッチ家旧蔵であったためモデルはシモネッタとされている。

作者のピエロ・ディ・コジモは、ボッティチェリより17歳年下のフィレンツェ人で、シモネッタ逝去のときはまだ14歳ぐらい。のち世上に語り継がれた美貌のシモネッタを想像で描いたのであろう。シャンティ、ゴンデ美術館蔵。

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そして最後は「シモネッタ・ヴェスプッチのスケッチ」 多くの研究者がレオンルド・ダ・ヴィンチ作と認定している作品。一部の美術史家はロレンツォ・ディ・クレディ作としている。ウフィッツィ美術館蔵。