昨日届いた作者不詳(サインはA.Weist)の絵、よくよく観察すると5か所に絵の具が剥がれ、下地の絵の具がむき出し状態でした。

今日午後の散策後、額縁から絵を取り出し、ガラスなしのむき出しの絵なので、絵の表面を薄めた洗剤液を使い、表面の汚れを筆で洗い落としました。

額縁も描かれた当時の物のようで、金箔に亀裂が入っていたり、もうすぐ剥がれそうな所や既に剥がれてしまっている所が数か所あります。

今日は透明アクリル板を切って、絵の保護用に額縁に貼りました。

何年に制作された絵画かで詳しくは分かりませんが、板に下地が塗られ、緻密で何度も薄く塗り重ねた描き方なので、経年の結果は絵の具の剥がれても致し方ない。

実は私、この様な古い絵や亀裂で絵の具が剥がれた絵を、元通りの色彩に修復する作業が得意で大好きなのです。

修復前の絵の具が剥がれた場所は、赤丸の5か所です。

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そして、修復後はご覧の状態になりました。
十分に絵の具を乾燥させてから、絵画保護兼艶出しタブローを塗れば元通りの鮮やかな絵が復活するはずです。

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