泰西名画模写画とオリジナル絵画、コレクションの作品紹介

 コメント一覧 (26)

1. • 1. 小野
   • 2020年07月18日 19:30
   • 〇板谷の1950年代、パリでの前半の9年間
     板谷房、英名&仏名Foussa Itaya 2年間の教職を経て1952年東京美術学校卒、清水市の中学で再び教鞭を取る、この為静岡生と言われる。静岡新聞創業者大石氏の支援で1953年1月渡仏、物心両面での支援は生涯続く。翌年セーヌ画廊で藤田と猫展。その翌年、生活費にも事欠く中、エマヌエル=ダビットの画廊に言葉も通じぬまま飛び込み、身振り手振りで絵を売り込み認められ初個展、以来このユダヤ人画商が買い取った作品数は18年で500点、仲は板谷が死ぬ迄続く。徐々に頭角を現した板谷にパリの美術界に明るかった福岡、西日本新聞社長青木秀(しげる)が注目、パリに特派員を送る。1956年、福岡大丸、大阪阪急、静岡松坂屋、東京松坂屋で日本初の個展。
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2. • 2. 小野
   • 2020年07月18日 19:34
   • 板谷房、本名 板谷房吉。
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3. • 3.  ミーミーラン
   • 2020年07月18日 22:27
   • 小野様、コメントをありがとうございます。
     昨日ブログ記事にした無名画家で終わらせたくない板谷画伯、より詳しいことを探求してご報告いただけ、毎週末が楽しみになってきました。
     
     
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4. • 4. 小野
   • 2020年07月19日 01:41
   • 板谷はデッサンをしない画家でした。ですからデッサン類が売りに出る事はありません。ただ1971年、遺作展のため来日した郁子夫人から西日本新聞の青木秀氏に1冊のスケッチブックが手渡されます。パリに来て2年、絵の具も自由に買えない中、パリ中を写生して歩いた時のものです。ピカソの父親は鳩の画家、奈良岡朋子の父親は羊の画家と呼ばれますが、板谷は50年代、動物、とりわけ数多く群猫図を描いたため欧米では猫の画家と言われています。画伯と呼ばれ既に画壇では知られる存在でしたが転機は1964年女性がお伽噺に出て来る様なドレスを着て楽器を奏でる絵で官展金賞を取ってからです。主役だった猫達は脇役に、風景画は女性像の背景になり、サインもブロック体からカリグラフに変えて女性像の時代に突入します。
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5. • 5.  ミーミーラン
   • 2020年07月19日 06:19
   • いつもコメントをありがとうございます。
     詳しい内容ですね。よくぞ調べられました。
     非常に興味深く拝読いたしました。
     
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6. • 6. 小野
   • 2020年07月19日 16:22
   • 戦後、公定レートで1ドル360円、闇で500円の時代、外貨の持ち出し制限もありパリに着くとすぐにお金を使い果たし、画布も買えず、渡航費用を出して貰ったばかりで大石氏を頼るのもためらわれ携えて来た郁子夫人の60号の肖像画をパレットナイフで6等分し、10号の小品6枚に替えて画廊を巡りますが相手にされず16軒目の店先で立ち話をしていたエマヌエルダビッドの目に留まり一握りの紙幣を受け取ります。アンフォルメルと抽象の嵐の時代、この時店先で彼と立ち話をしていたのは店の取扱い作家アントニオクラーベでした。エマヌエルにパリで何とか生活し絵の具を買える最低限の金を渡され、描いたらまた持って来る様仕向けられた板谷は後年、生かさず殺さずユダヤの商法と言っていますが、画商も10年後の、東洋から来たこの青年の、サロン、官展、芸術院等の受賞ラッシュは予想しなかったでしょう。その後、猫の画家と言われる時代を経て60年代後半、次々と代表作の女性肖像画を生み出す彼の時代が来ます。二科展の出品歴もありますが、少なくともパリでの18年間、彼は猫は描いても男性は1枚も描いていません。
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7. • 7.  ミーミーラン
   • 2020年07月19日 16:48
   • 小野様、コメントをありがとうございます。
     ヨーロッパでも当時はまだ東洋人に対する偏見はあったことでしょう。
     経済的に追い込まれ、画材を買うことにも不自由な状況で、常に絶望感と戦い生きる術を見つけることは、想像を絶することだったでしょう。
     
     
     
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8. • 8. 小野
   • 2020年07月21日 04:15
   • 　1962,1964,1966,1967,1969年、受賞を重ねるごとに板谷の絵を見に来る顔触れにも変化が現れます。日本でも展覧会を開いた事のある最後のエコールドパリ、ジャン=カルズー、画壇の旗手アントニオ=クラーベ、ドゴール政権の文化相アンドレ=マルローも顔を見せる様になります。この頃、日本で開かれた個展は1965年と1968年の2回、日本に持ち込まれた板谷の受賞作品は25号が1点と60号が3点。
     　ところで、駿府博物館は板谷を支援した静岡新聞創業者大石氏が収集した戦国～近代の書画の展示施設です。所蔵品はバラエティーに富み秀吉,家康,博文,芭蕉,藤村,諭吉,一休,良寛,武蔵‥戦国武将から将軍、歴代総理まで、さながら日本史の教科書の人名索引の様で、その中で油絵の板谷だけは趣を異にし、それだけに大石氏との親密さが窺えます。この収蔵庫の奥の方に他の所蔵品に埋もれて取り出せないでいる板谷の幅1m数十㎝の作品があります。何かとバックアップしてくれた西日本新聞の本拠地で、板谷の出身地でもある福岡には1962年の受賞作『春』と1968年作の『動物のための宴』共に60号の2点がある一方、静岡に1点も無いのには違和感を感じ、砂漠の砂の中からピラミッドを探り当てる様なものですが、もしかしたらor恐らく駿府博物館の奥で埋もれた箱の中身はmemeranさんのブログにもあった現在所在不明の1967年のサロン受賞作、60号の『平和のための宴』の可能性があります。またそれとは別に、ある画廊の話では、青木氏が芸術新潮で言及していた、帰国時に依頼されて描いた60号の風景画と大きさ、内容、来歴がよく似た作品があるとのことです。
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9. • 9.  ミーミーラン
   • 2020年07月21日 07:20
   • 小野様、コメントをありがとうございます。
     1960年代の活躍ぶり、藤田の技法によく似た日本人画家、線描の器用さや滑らかなキャンバスの下地塗りに描かれた動物戯画、人気が出るはずです。
     封印されている謎の板谷房真作、興味ある発見ですね。「平和のための宴」は今でも思い出せる迫力を感じた絵でした。
     
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10. • 10. 小野
    • 2020年07月23日 01:16
    • 〇5月17日のオークションで落札された絵です。1964年の作品でタイトルは判りませんが飛ぶ蝶を見上げる猫を描いた、と説明されています。https://www.leonardauction.com/auctions/auction-catalog-detail/?auctionID=265&lotID=286
      〇3日後のニューヨークの競売に出品される作品で複数のサイトで、1964年作、マンドリン(または楽器)を持つ少女と説明されています。過去にも競売歴がある様ですが、この絵は1968年の日本で開かれた展覧会にも出品された官展金賞の『爪弾き』の可能性があります。https://fineartmontparnasse.com/new_collector/itaya.html
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11. • 11.  ミーミーラン
    • 2020年07月23日 06:59
    • 小野様、コメントをありがとうございます。
      只今２作品検索いたしました。
      「爪弾き」はフランスキャンバスサイズＦ４号でしょう。3,250ドル（１ドル107円換算で347,750円）、猫の絵はキャンバスの裏の写真から想像するに、1号か2号でしょう。
      700ドルは妥当な価格かもしれません。
      興味ある情報をありがとうございます。
      
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12. • 12. 小野
    • 2020年07月25日 05:04
    • オークションに出る板谷の作品は年に3点程、明日のクラークオークションの香港支店の告知です。1968年作の『ローブの少女』も小物を替えて1970年にもう一度描かれており、本作も『爪弾き』だとは思いますが同じ構図の別バージョンの可能性もあります。『爪弾き』は1972年の板谷の遺作展にも出品されているので細部を比較したいのですが図録を知人に貸してしまっていて現時点で確認出来ません。何回かオークションに出ており昨日の図版は前回の結果の様です。前回は縦が31(25号)、今回は29インチ
      (20号)となっていますが、かなりいい加減か、でなければキャンバスサイズかまたはイメージサイズかの違いでしょうか。一昨年2号の少女像に40000ドルのリザーブ価格が付いていましたが出品者の意志が反映されるのでこの辺りの事については何とも言えませんが初値200ドル、落札予想価格4～600ドルとなっています。この10倍位になるのではないでしょうか。プラス28％の手数料、日本に持ち込むなら消費税、運送費、色々と結構掛かります。板谷の大部分の作品と同様細かいクラックがあり修復業者に見て貰った結果、現状のまま出品される様です。https://wx.epailive.com/goodsDetails?itemId=13485647&sUrl=https%3A%2F%2Fwww.epailive.com%2Fgoods%2F13485647
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13. • 13.  ミーミーラン
    • 2020年07月25日 08:08
    • 小野様、いつもコメントをありがとうございます。
      またまた新情報、興味ある話題です。
      
      
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14. • 14. 小野
    • 2020年07月25日 23:03
    • 1964年の『爪弾き』以降、少女・女性像が多くなり、その後、重苦しさのあった描線も色も徐々に軽やかになります。過渡期の代表作が1967年『平和のための宴』ですが、それ以降、自分のスタイルを確立した板谷は神話や物語を題材に、また源氏物語を背景に沸き上がるイメージを次々にキャンバスに描き留める作業に夢中だった様です。1968年の東京での個展で始めて生の板谷作品に接した評論家の植村鷹千代はパリでの十数年の鍛練と軽快になった色と輪郭を賞賛しこの後パリのアトリエも訪問しています。この時期、幾つかのバージョンが存在する作品が数点あり代表的なのは1968年作の『ローブの少女』と『ミニジュープの少女』でこれ以降、数作品に画中画等で見られます。『タブローの前』はこの2点を組み合わせたもので代表作2点を一度に見られる点で貴重な作品です。そして1971年8月、板谷は死にます。板谷の死と共に板谷と板谷の作品は美術史と人々の頭の中から忽然と消え失せます。
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15. • 15.  ミーミーラン
    • 2020年07月26日 06:54
    • 小野様、昨日に引き続きコメントをありがとうございます。
      コメントの内容からしても、マイコレクションが有意義な作品であることを教えていただき、嬉しく思います。
      「ローブの少女」「ミニジュープの少女」を模写した理由はブログでも書きましたが、
      この２作品も傑作に加えていただき、二重三重の喜びです。
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16. • 16. 小野
    • 2020年07月27日 11:07
    • 『ローブの少女』『ミニジュープの少女』『タブローの前』は美術館雑誌『三彩』の植村鷹千代氏の1968年の展覧会の感想のグラビアに取り上げられている5点の内の3点で、並んで掲載されています。
      昨日の『爪弾き』と思われる作品は二人しかビットせず結局、僅か＄225で落札された様です。8月28日にもgirl with daschundsという2号程の小品がオークションに出品される様です。今度は＄1500にリザーブ価格(最低落札価格)が設定されている様です。バックの壁紙は板谷の絵によく出て来るもので、よく誤ってdaschunだとかdaschund、daschundsとなっていますが背景の壁紙の柄はdachshund(ダックスフント)です。https://www.liveauctioneers.com/c/paintings/foussa-itaya/10/7719/
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17. • 17. 小野
    • 2020年07月27日 11:17
    • 芸大を卒業した1952年、渡仏前の僅かな期間、板谷は静岡の清水市立第四中学校で教鞭を取ります。その時に油絵の手解きを受けた方が2006年、板谷との出会いから54年後に『平和のための宴』を模写し、想い出と共にブログに載せています。https://etyam.exblog.jp/iv/detail/?s=3918084&i=200610%2F01%2F72%2Fd0083472_13303447.jpg
      　1968年の静岡松坂屋の展覧会で『平和のための宴』をご覧になったのかも知れません。この時、静岡新聞に掲載された展覧会の広告の図版も『平和のための宴』でした。
      　また、この方は板谷の面影を求めて2013年に静岡県立美術館で開かれた藤田嗣治展にもいらっしゃったそうです。https://etyam.exblog.jp/18841993/
      　『平和のための宴』は力作です。出会いは財産だと想い出を語るこの方にしろmemeranさんにしろ、板谷と板谷の『平和のための宴』は出会った人に後年迄残る強い記憶と印象を与えた様です。
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18. • 18.  ミーミーラン
    • 2020年07月27日 21:06
    • 小野様、度重なるコメントに感謝申し上げます。
      私もたまたま昨日「板谷房　平和のための宴」で検索していて、表示の「平和のための宴」のブログを拝読しました。
      板谷画伯を通じての共通の影響された他人を発見し、少し嬉しい気持ちです。
      
      
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19. • 19. 小野
    • 2020年08月01日 05:35
    • 　板谷はパリを愛し、パリも板谷を愛しました。パリに溶け込み、パリの街並みを描きました。しかしエコールドパリの画家の宿命か、パリの異邦人でもありました。帰国すると福岡湾を見下ろす丘に上って一晩を明かし、またいずれは静岡に土地を買って住みたいとも言っていました。ふたつの岡(故郷)に抱かれる事を望んでいだ様です。理由はわかりませんが、パリでの無理が祟ったのか、彼は日本に戻って来るたびに通院や入院を繰り返しました。またある時は、かつての教え子に面影を重ねたのか、それほど多くなかったであろう展覧会にやって来た少年に声を掛けました。彼の描く輪郭線は西洋人にジャポニスムを想い起こさせ、一方、滑らかで硬質な下地に日本人はルネサンス以来の西洋画の伝統を感じました。
      　板谷の死後、古くからの友人で画商のサムエル=ダビッドは『彼の望みと私の興味が一致した』と言っています。またジャン=カルズーは、板谷はサムライの様だったとも言っています。
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20. • 20.  ミーミーラン
    • 2020年08月01日 10:51
    • いつもコメントをありがとうございます。
      板谷房画伯に関する見事なご詳細、私にもよく理解できます。
      板谷画伯の素晴らしいお宝が我が家にあることも、私が１７歳の時、初めて画伯に出会い影響を受けたことも貴重なエピソードです。
      
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21. • 21. 小野
    • 2020年08月08日 23:50
    • 板谷の絵の売買状況は主に、全米28社を網羅するオークション情報サイトで確認出来ますが、二週間程前にこれ以外のオークションハウスにごく初期の珍しい風景画が出品された様です。それでもやはり板谷の特徴が出ていますが。厚いレンズ越しの様なデフォルメ、引っ掻いて下地を出していますが暗色の風景は1955年頃(渡仏2年目、それ以降はメルヘンの様なファンタジックな色使い)迄でこの頃、試行錯誤し油彩で日本古来の花鳥図を描いた珍しい作品も複数確認出来ます。額は板谷の絵にはよく使われるアメリカの老舗額縁屋ヘイデンリックです。
      https://www.capsuleauctions.com/auction/lots/foussa_itaya_-_view_of_paris_o-c_436/
      珍しいと言えばミニジュープの少女ですが、日本では百万長者と言われた時代、ミニスカートで一世を風靡した(今も現役モデルですが)当時年収30億円のミニスカートのスーパーモデル、ツィギーの影響か、世相に合わせたのかも知れませんが純然たるミニスカートの図柄は2種類しかありません。板谷はテーマも技法も古典志向が強かった様です。
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22. • 22.  ミーミーラン
    • 2020年08月09日 08:49
    • 絵の方確認いたしました。
      魚眼風にデフォルメした構図もユニークですね。
      孤独感漂う色調、独自の画風に至るまでの模索中の心境が伝わってきます。
      
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23. • 23. 小野
    • 2020年09月30日 17:49
    • 静岡県博物館協会の研究紀要に静岡県の美術年表を連載している方が1959年の板谷房渡仏時に静岡新聞に連載した船上便りとパリ通信のコピーを送って来て下さいました。船上便り(11回連載)によると船便で神戸を1月2日に出航、台湾、香港、シンガポール寄港後、インド洋を2週間掛けて横断しアラビア海、スエズ運河を経てナポリ、そして2月17日にマルセイユに到着となっています。寄港するたびに現地から原稿を郵送していた様です。またパリ通信(5回連載)ではパリ到着時の風景、ファッション、食事、ワイン、教育等を綴っています。駿府会館の方によると援助をしていた静岡新聞社長が原稿料を渡仏費用に充てられる様にと計らったのでは、との事でした。 また略歴には渡仏前、藤田嗣治に師事、二科展5回入選となっています。5年間の留学予定となっており当初はいずれ帰国するつもりだった事が窺えます。
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24. • 24.  ミーミーラン
    • 2020年10月01日 08:45
    • お久しぶりです。
      板谷房に関する詳しいコメントありがとうございます。
      私もネット検索でパリ通信の記事を読んだことがあります。
      今の時代と異なり、いくらパリで学びたい願望が強くても、当時は経済的な理由や渡航申請、許可などで容易ではなかったはず。
      私の知人もスペインで絵の道を貫くと言って、今から50年程前、アルバイトして貯めた金で片道切符を買いスペインへ行ったが、その後アルバイト先の主人から彼が売上金を盗んでスペインへ逃げたと知らされ困惑したことがあります。
      当然彼からは音沙汰もなく、今どうしているのか全く分かりません。
      昔から有名画家を目指して渡仏した若者は大勢いたことでしょうが、どの職業でも同じで、有名になれる人はほんのひと握り、ましてや超有名人になる人は数人。
      その陰にどれほど血の滲む努力がなされていたことか、一般的な努力程度では叶わぬ現実ですね。
      
      
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25. • 25. 小野
    • 2021年05月29日 08:40
    • 板谷の代表作中の代表作"平和のための宴"が見つかりました。"平和のための宴"は一般公開はされていませんでしたがずっと静岡新聞本社内に、人目を引くこともなくほとんど忘れ去られまま掛けられていたそうです。7年前本社建物の老朽化にともない現住所に移転する際、博物館に持ち込まれましたがどういう由来のものか判らなかったようです。今回博物館創設50周年にともない所蔵品目録を編集する過程で学芸員の方が"平和のための宴"の真作だと確認しました。今年は板谷房の没後50年にもあたり、今やらないと板谷が完全に忘れ去られてしまう、板谷にもう一度光が当たる端緒になればと7月に小コーナーを設け、板谷の代表作数点と共に約50年振りに公開することになったそうです。
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26. • 26. ミーミーラン
    • 2021年05月29日 09:23
    • 小野様、コメントありがとうございます。
      ”平和のための宴”は今から53年前の私が17歳の時、名古屋松坂屋本店の美術画廊で目にした60号の大作ですね。
      沢山の動物がリアルに描かれ、藤田嗣治画伯の動物を描いた作品に少し共通点を感じた記憶が甦ります。随分傷んでいるとのことですが、綺麗に修復され展示していただけると良いですね。
      私のコレクションも部分的に亀裂が入っているので、搬入の際は自家用車に乗せて運ぶつもりです。
      
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