まわりにいる人やものをなんであれスケッチするのが、ピカソの幼い時からの習慣だった。

画家で美術教師だった父、ホセ・ルイス・ブラスコはピカソにとっても最初の絵画の師であった。自分をはるかに凌ぐ才能を息子パブロに見出した彼は、パブロを画家としての将来の為にさまざまな手を尽くし、また、自ら忍耐強く写生のモデルをつとめた。

1895.1896年 ピカソ15歳の頃の父のデッサン

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ほとんど青一色の水彩によって描かれ、濃い背景から細長い横顔の輪郭が白く鮮やかに浮かび上がってくる。
1896年頃の父の肖像作品3点

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1899年頃(ピカソ18歳頃)の父のデッサン

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文面は執筆者大高保二郎氏のまま掲載しております。