藤田嗣治「手しごとの家」林洋子著、こちら2年前に購入した本で、以前にもブログ記事で紹介させていただきました。
http://blogs.yahoo.co.jp/atoriemimiran/40755054.html

藤田嗣治画伯は私が大好きな画家のひとりで、カテゴリ「好きな画家たち」でも何度か紹介させていただいておりますと共に、私の蔵書に中でもフランスでしか手に入れられなかった画集を始め、写真集、藤田画伯に関した本の大半は読んでいるし、所蔵しています。

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実は実は、今日もまた浜名湖ガーデンパークへ行ってきました。昨日の藤棚下で過ごした快適な時間を、今日は読書時間にしようと思い、紹介の本を持ってスーパーで弁当を買い、午前11頃から4時間ほど南からの海風に気分良く読書時間を過ごしました。

本は時々は読み返してみるものですね。読み返して新しい発見もあります。

今回、興味を持ったのは豊田市美術館の所蔵で、常設展でたいていは展示している「美しいスペイン女」額縁が彼の手作りで記憶も鮮明な名画ですが、今日改めて読み返していると。この絵を描いたのは1949年作、藤田が戦争画責任で責められ日本にいたたまれなくなり、ニューヨークに渡米した時期に描かれた作品です。

この時期に綴られた日記に、レオナルド・ダ・ヴィンチを意識した箇所があり、よくよくこの絵の構図を見るとあの「モナ・リザ」の構図と瓜二つの気がするのは私だけではないでしょう。

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もう1枚、私が魅かれる絵は「カフェにて」こちらもフランスのカフェでたたずむモデルを描いているようだが、実は1949年作、同じくニューヨークで君代夫人の渡米を待っている間に描かれた作品です。

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藤田はカメラに興味があって、当時の最新のライカを持って撮影を重ね、時には写真から構図や絵のヒントを得ていたようです。

こまめな藤田はそのほとんどを日記にまとめていて、いづれ公開されるであろう時期が来たら、是非とも人間藤田画伯ファンのひとりとして読者になりたいものです。