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昨日よりは今日、一歩一歩、少しづつですが完成目指して模写中。

ところで、今日は北大路魯山人の本を読んでて、珍し写真を見つけてので拝借。

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ヴァローリスのアトリエにピカソを訪問、1954年、魯山人71歳

皆さまもご存じのはずでしょうが、彼の書きもので気に入った部分を記しておきます。

「私は幼少時代すでに画を観る事と描く事が一番好きでした。
 今のように小学校で写生など奨励しないときでありましたが、
 私は、ひとりで写生していたことがあります。
 11歳の時、京都の美校に入学したくて堪まらず、
 義父母に泣いて訴えたくらいでした。
 しかし、家の事情が許しません為に、
 どう仕様もなく子供心に、
 涙を呑んで、あきらめるより他は無かった悲しみの歴史があります。」

「私の絵画は習ったことのない絵画です。
 それですから、先生も絵友達も持ちません。
 但し画は好きですから、
 日本画、中国画、洋画いずれも古今に渉って見ております。
 私は平日、画を試練することは全くないと言い得る程、
 画を描くことはありませんし、
 技巧の習熟を図ったこともありません。
 ですから習わなくても画が好きなら、
 その好む程に
 画は描けるものだち言うことを知りました。」

「今の画人の絵を観ていると、
 私のような画でも別段世間に出すことを、
 そう恐れなくてもよいような気がする。
 しかしひとたび古人の名画に接すると、
 頭をぴしゃんと抑えられて恐縮してしまう。」

「少しずつでも古人の心が読めて来ると実にうれしい。
 それというのは、自分も古人のように、
 心で仕事をしてみたいと思うからである。
 心あっての形である。
 芸術というものは心術だといった方が
 解り易いのではないかと思うのであります。」