只今、モナ・リザの模写画の完成です。ひとまずここで筆を置きます。
今まで、この制作過程でご覧いただいていたブロガーの皆様、大変お待たせいたしました。

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今回、モナ・リザ(ラ・ジョコンダ)を模写するのには、随分沢山の書物、画集を参考にしてきました。
こんな中から、気になった文章、参考書類を記事にして終りにしたいと思います。

「優れた画家は描くための主要な主題を2つ持っている。人間と、その人間の魂の意志だ。」
レオナルド・ダ・ヴィンチはこう述べている。

彼の描いた「モナ・リザ」は、長い間このテーゼを表現してきたものと見なされてきた。
伝説と化してしまったこの謎の人物のたたえる微笑ほど有名なものはない。「人を美しく見させるもののうちで、人々を立ち止まらせるものは、高価な装飾品よりも、何といっても顔である。」と。鋭い観察力でレオナルドは述べている。

モデルは誰か?

モデルははっきりと分かっていない。それは実在したのか?それとも理想の肖像なのか?
完成後も画家がこの作品を所有していたという事実は、この作品が注文されたものではなかったことを示唆しているように思われる。

1)ジョコンダ夫人説
現在の定説。フランスやイタリアでは「ジョコンダ=Gioconda」というのが一般的な呼び名。「モナ・リザ=Monna Lisa=リザ夫人」リザはジョコンダ夫人の名前エリザベータの愛称です。

ジョコンダ夫人は、フィレンツェの貴族フランチェスコ・ジョコンドの妻エリザベータ・ジョコンダ(女性なのでジョコンダになる)。絵の制作当時、子供を亡くしたと言われ「モナ・リザ」のモデルが喪服らしきものを着ている裏付けになる。

2)イザベラ・デスケ説
ダ・ヴィンチがその下絵だけを残して完成させなかったマントヴァ公妃イザベラ・デスケの肖像画だという説は、彼女の横顔が描かれたデッサンが、服装や髪形、顔全体の雰囲気が似ている。しかも鼻やあごの位置が「モナ・リザ」と一致する。

ダ・ヴィンチはイザベラの肖像画を描くにあたりデッサンを4枚描いたそうだが、現存しているのは、横顔1枚のみ。「モナ・リザ」と同じ、正面姿勢のものが発見されれば、真相に近付けるかもしれない。

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3)ダ・ヴィンチ本人説
1986年にアメリカの研究者がおもしろい発表をした。コンピューターで「モナ・リザ」の画像を左右反転し、それをダ・ヴィンチ晩年の自画像に重ねると、髪の生えぎわ、目、鼻、口など顔のつくりが一致する。

ひょっとすると、ダ・ヴィンチは自分自身を描いたのではないか。そんな説が浮上した。
ただ、画家は自分に似た顔を描く、ということはダ・ヴィンチの持論であり、自然と
顔が似てしまったことも説明できる。

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4)母カテリーナ説
フロイトは、ダ・ヴィンチが「モナ・リザ」に固執したのは、彼女の微笑が、ダ・ヴィンチの幼少期をよび醒ましたからだと言う。この「記憶」とは、母親であるとしている。

ダ・ヴィンチは幼い頃に実母カテリーナ(ダ・ヴィンチの産みの親。ダ・ヴィンチの父ピエロとは結婚せず、出産後、別の男性と結婚し、ヴィンチ村で過ごす。晩年、ダ・ヴィンチに引き取られ、母と子の時間を取り戻したと言われる)と離別しており、そのことが絵にも影響しているのだということだ。

同時に、「モナ・リザ」」以降に描かれたとされる「聖アンナと聖母子」、「洗礼者聖ヨハネ」にもこの微笑が見られると言う。

ちなみにこの3作品は、ダ・ヴィンチが最後まで手放さなかった絵でもある。

最後に、心からレオナルド・ダ・ヴィンチ先生ありがとうの感謝の気持ちを込めて、彼の素敵な自画像を掲載いたします。

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参考書籍  西洋絵画の巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチ(小学館)
        世界美術大全集イタリア・ルネッサンス2(小学館)
        モナ・リザの微笑(株式会社求龍堂)
        西洋絵画の読み方1(株式会社創元社)
        ダ・ヴィンチの暗号を解読する(株式会社日本文芸社)
        万能の天才レオナルド・ダ・ヴィンチ(株式会社ランダムハウス講談社)
        レオナルド・ダ・ヴィンチ(株式会社大月書店)
        もっと知りたいレオナルド・ダ・ヴィンチ(株式会社日本美術)
        ダ・ヴィンチの暗号(株式会社宝島社)