今回の「モナ・リザ」模写に関しては、今までになく資料本が豊富なので、単に画集から模写だけするのと異なり、手元には今も8冊の「モナ・リザ」に関する本を置いて、参考にしながら描いております。

その第一が描き方のスフマート技法です。参考文章を下記に掲載いたします。

★<モナ・リザ>には、ほとんど線の描写が見られない。実際、私たちはものの形や色を光による明暗で見分けている。

そのためレオナルドは、すべてを光と影の微妙なニュアンスで表現し、輪郭線をぼかした。
これが彼が開発したスフマート(イタリア語でぼやけたという意味)の技法だ。

グラッシュ(透明な顔料)を何度も薄く塗り重ねることで、この効果が得られる。

スフマートは、<モナ・リザ>の神秘的な雰囲気を、いっそう高めている。★

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そして、かなり精巧に描かれた模写画<付柱のあるモナ・リザ>作者不詳であるが、レオナルドが描て間もないころに描かれた模写画のようで、もともと左右に柱があったようだ。

今ある<モナ・リザ>は当初のものより左右が7cmほど小さくなって、この柱が見られないが、この痕跡は人物と風景をさえぎる横柱の上に黒く柱の根元が描かれていることでも分かります。
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同じく、ラファエロが<モナ・リザ>を模写デッサンしたと言われている<ある婦人の半身像>にもはっきりと円柱の柱が描かれています。
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そして、頭の上にかぶっている薄いスカーフのような布が、どんなシワで髪の毛にかぶさっているのかを知るカギが下の版画でよく分かりました。画集の写真ではどれも暗くて黒く、最も分かりにくい部分。

本画の見えるままに彫った都合上、版画のため印刷で左右が反対になってしまったが、非常に分かりやすい貴重な資料です。
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