今日から始まる駿府博物館開館50周年企画展の第2弾へ出かけて参りました。
朝7時半に出発、午前10時半に静岡市の駿府博物館に到着。
館長、副館長にご挨拶申し上げ、撮影許可証の腕章を腕に巻いて特別に撮影させていただきました。

目的は、板谷房画伯の没後50周年「巴里に愛された板谷房」の展示です。

私自作の模写画2点とマイコレクションの板谷房真作の「タブローの前」を依頼展示。
その他に7作品の素晴らしい展示です。
他にも資料としてご本人の写真、手紙、作品の写真などが展示されていて、遺作展としては企画関係者のご努力で立派な展示になったと思います。

展示会場はこの建物の2階です。

20211009_114020

20211009_104610

私の模写画「ローブの少女」と「ミニ・ジュープの少女」
20211009_110651

マイコレクション「タブローの前」 1968年制作
20211009_110659

「ベルンにて習作」 1961年制作
20211009_110614

「リボンの少女」 1966年制作
20211009_112209

作品名不詳「横たわる少女」と仮に名付け 1968年制作
20211009_112450

20211009_112503

20211009_112506

「シルクとベルベット」
20211009_112647

「潮の音」 1967年制作
20211009_112228

「金の鍵」(千一夜物語) 1968年制作
20211009_110350

「平和のための宴」 1967年制作
20211009_112302

20211009_105534

20211009_105539

20211009_105543

20211009_105547

20211009_105557

20211009_105402

今回の板谷房遺作展を見ての個人的感想は、1960年代後半に板谷独特の地塗りの乳白色のキャンバス上に緻密に描いた独特の人物、衣装、動物、食物、魚などは完璧な技巧で描かれています。
私が17歳の時に松坂屋本店の美術画廊で見た時の衝撃が自然と蘇ってきます。

藤田嗣治画伯のキャンバスの地塗りを手伝っていたということなので、その技法はマスターしていたでしょうし、藤田画伯と「猫の絵二人展」をパリで開催したということなので、それはさぞかしパリで話題になったことでしょう。

個人的に「平和のための宴」を鑑賞する限りでは、この緻密な描き方は藤田を上回った絵と評価しました。